2010/10/04 by中央廣播電台
郭泓志がド軍史上最低防御率を達成
米大リーグ、ロサンゼルス・ドジャースの郭泓志・投手は米西部時間の3日、ドジャースタジアムで行われたドジャース今季最終戦、アリゾナ・ダイヤモンドバックスとの試合で3対1とリードした9回表に登板、最初の打者こそ四球で歩かせたが続く三人を抑え込んで今季12個目のセーブを上げると共に、今年で退任するトーリ監督に最後の勝利をプレゼントした。
郭泓志・投手は今季56試合に登板、60回投げて3勝2敗、12セーブ、22ホールド、奪三振73。防御率は3日のセーブで1.20に下がった。これは年間で50試合以上登板した投手として、ドジャースでは2003年のエリック・ガニエ投手が記録した1.202をさらに下回る新記録。郭・投手は創設127年のドジャースにおける年間最低防御率を記録したことになる。
29歳の郭泓志・投手は1999年にドジャースとマイナー契約してアメリカに渡り、2005年にメジャー昇格、台湾出身の選手として4人目の大リーガーとなった。2008年からは中継ぎとして力を発揮、最優秀セットアッパーに選ばれるなどドジャースに欠かせない投手に成長。左からの160キロ近い速球と変化球で三振を取れるのが魅力。
今季はこれまでで最も良い成績で登板試合数も過去最多、55試合登板することが条件だった球団からのボーナス2万5000ドルも手にした。また、12セーブと22ホールドの郭・投手は、今年大リーグで唯一のセーブ二桁、ホールド20以上の投手。中継ぎと抑えでいずれも優れた成績を残したことがわかる。1イニングあたり何人の出塁を許すかを表すWHIPは0.78で、郭・投手から得点するのはきわめて難しいことが示された。
郭泓志・投手はこれまでに左ひじを四度手術しており、連投や長いイニングの登板には常にけがの危険が付きまとうが、今年は台湾出身の大リーガーとして初のオールスター戦出場も果たした。