2010-09-12

「正義」(Justice)

麥可·桑德爾(Michael J. Sandel,1953年3月5日-),又譯為沈岱爾,
哈佛大學政治哲學教授、美國文理科學院院士、社群主義的代表人物。
他以其1982年所著的《自由主義與正義的局限》一書中對羅爾斯《正義論》的批評而聞名。
桑德爾於1975年畢業於布蘭迪斯大學。後來到牛津大學貝利奧爾學院學習,
師從查爾斯·泰勒(Charles Taylor)。在這裡他獲得了博士學位,並得到羅德獎學金。
他從1980年起擔任哈佛大學本科生通識課程「正義」(Justice)的主講,
到目前為止已有14000多名學生修讀了這門課程。
此課程連續多年成為哈佛大學註冊人數最多的課程,
2007年秋季更是有1115名學生選擇了該課,創下了哈佛大學的歷史紀錄。
2009年秋系,哈佛大學啟動的課程公開化項目也首推了該課程。

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ハーバード白熱教室@東京大学

共7段,可利用you tube連結觀看。


ハーバード白熱教室
第 1回 殺人に正義はあるか
もしもブレーキのきかない車を運転していて、5人か1人か一方を犠牲にするしかないとしたら、あなたはどちらを選ぶか。遭難船で全員が死を待つより、多数が生き延びるために1人を殺して食べることは道徳的に許容できるか。サンデル教授は架空のシナリオや19世紀に起きた「ヨット遭難事件」を例に挙げます。はたして、殺人に正義はあるのか。ベンサムの功利主義の理論「最大多数の最大幸福」についての議論を戦わせていきます。

第 2回 命に値段をつけられるのか
ジェレミー・ベンサムの功利主義の中心的考え方が「効用の最大化」。最大の喜びをもたらすものが最善であるという論理は、昔から企業や政府でよく使われてきました。サンデル教授は、常に多数派の幸福をより重視すべきなのか、そして、命に値段をつけられるのかと問います。また、学生たちにシェイクスピアと人気テレビ番組を比較させ、ジョン・スチュアート・ミルの理論、「喜びの質は区別できる」という考え方を検証します。

第 3回 「富」は誰のもの?
アメリカは1割の富裕層が富の7割を所有し、富の分配が非常に不平等な社会、これは公正か、不公正か?サンデル教授の質問から議論が始まります。ビル・ゲイツとマイケル・ジョーダンを例に上げ、富裕層への多大な課税は一種の強制労働であるというロバート・ノージックの理論「リバタリアニズム(市場原理主義)」について説明していきます。ノージックの哲学を弁護する学生チームが反論に答える形で、刺激的な授業が展開します。

第 4回 この土地は誰のもの?
ジョン・ロックは「政府や法律が作られる前、個人は生命、自由、財産など根源的な一定の権利を与えられており、いかなる政府もそれを奪えない」と主張します。では、なぜ政府は徴兵し、命を危険にさらす戦場に送れるのか。なぜ税金を取り立てることができるのか。先住民の土地を奪い、建国したことに正義はあるのか。サンデル教授はロックの哲学の重要な論点「私有財産」「同意」を取り上げ、この土地は誰のものかを問いかけます。

第 5回 お金で買えるもの 買えないもの
徴兵ははたして市民の義務か強制か、政府が兵士を金で雇えるか。卵子や精子は売買されていいものか。高度な文明社会でも、お金で買えないものがあるのではないか。サンデル教授は学生たちに、「徴兵」や「人間の生殖」と市場システムを組み合わせることに正義はあるかと投げかけます。兵士を確保する3つの方法、徴兵、志願兵、傭(よう)兵の違いを考え、実際の法廷闘争を例に代理母の権利や生殖ビジネスの道徳性を議論します。

第 6回 動機と結果 どちらが大切?
イマヌエル・カントの難解な思想を検証します。功利主義を否定したカントは、結果ではなく動機に道徳的価値を求めました。自分の利益や性向を乗り越え、正しいと考えて義務から行動したときのみ、その行動に道徳的価値があるという主張です。サンデル教授は、スペリングコンテストで優勝した13歳の少年が、最後の単語のスペルを間違えたことを告白した実話をもとに、カントの道徳論の神髄を伝えます。

第 7回 嘘(うそ)をつかない練習
前半は、イマヌエル・カントの厳格な「道徳論」について議論します。カントはたとえ人を救う嘘(うそ)であっても、嘘は自己の尊厳を損なうと信じていました。では、誤解を招く真実ならどうか。サンデル教授は真実をごまかした例として、クリントン大統領がモニカ・ルインスキーとの関係を説明したビデオクリップを取り上げます。後半は、ジョン・ロールズの「正義論」について議論します。ロールズが考え出した正義の原則とは?

第 8回 能力主義に正義はない?
ジョン・ロールズは「格差原理」という理論を提唱し、努力に報いる分配システムである能力主義は不公平だと主張します。生まれつきの才能や恵まれた家庭環境などは、個人の功績とは言えないからです。では、どんな原理にしたがって富や機会を分配すべきか。個人の懸命な努力はどう評価されるべきか。サンデル教授は元最高裁判事とテレビに出演する判事の100倍以上の給料格差を比較し、富の分配が公平かどうかを問いかけます。

第 9回 入学資格を議論する
ある白人女性が大学入試で訴訟を起こしました。合格したマイノリティーの受験者より成績が上なのに不合格だったからです。サンデル教授はこの訴訟事件を題材に、「アファーマティブ・アクション(積極的差別是正措置)」の是非を議論します。人種差別や教育環境の是正などを理由に、マイノリティーを優先的に合格させることは正義か。「正義とは人々に適したものを与えること」というアリストテレスの「正義論」とともに考えます。

第10回 アリストテレスは死んでいない
アリストテレスの考える正義とは適合性であり、美徳や卓越性を備えた者にはふさわしい役割を与えられるべきだというものです。一方、単純作業や雑用を引き受ける存在も必要で、奴隷制をある種の人間に適した社会的な役割として擁護しました。人間には自分の役割を自分で決める自由があるのではないか。サンデル教授はアリストテレスへの反論を検証しながら、その哲学が過度に個人の自由を制限しているのかどうかを問いかけます。

第11回 愛国心と正義 どちらが大切?
サンデル教授自身の思想「コミュニタリアニズム(共同体主義)」を取り上げます。われわれには集団の構成員としての義務があるという思想です。もしもおぼれている親と他人がいたら、どちらを先に助けるか。家族や共同体に対する義務が、人間としての普遍的な義務と衝突したらどうなるかを問いかけます。愛国心は美徳か、それとも同類への偏愛か。愛国心は正義を越えるのか。教授の究極の問いに議論が沸騰します。

第12回 善き生を追求する(最終回)
サンデル教授の「コミュニタリアニズム(共同体主義)」の思想をさらに掘り下げて、「同性結婚」を議論しながら、「善き生」について追求します。正義とは何か。善とは何か。偉大な思想家たちが探求してもなお解決できない永遠の問いに、なぜわれわれは取り組まなければならないのか。「正義を考える上で、善の議論は最も重要だ」というサンデル教授。12回に渡った白熱教室が感動的なフィナーレを迎えます。