2010-12-11

日本語俗語ランキング

近20年來的日本語俗語排行榜~


1 メンヘラ
メンタルヘルスとは「心の健康」という意味(心の健康管理ならメンタルヘルス・マネジメント)だが、メンヘルと略した場合、主にうつ病や精神病、神経症、心身症といった心の病をさす。つまり、メンヘラとはそういった心の病を患っている人を意味する。

2 イクメン
育児を楽しむ男性。育児を積極的に行う男性のこと。

3 パイパン
女性の陰部に陰毛が全く生えていない状態のこと。
麻雀の牌で何も絵柄が彫られておらず、真っ白でツルツルした三元牌の白牌に例えた言葉で、白牌(白板)の中国読みである『パイパン(baiban)』からきている。

4 KWSK
「詳しく」をローマ字表記(Ku-Wa-Si-Ku)したものの頭文字で、「詳しく教えて欲しい」という意味で使われる。

5 肉壺(にくつぼ)
女陰のこと。
女性器を婉曲に表現したもので、女性器の形状を壺に見立て、肉で出来た壺と例えた言葉である。ただし、その卑猥かつ意味深な語感からか、会話中に使われることはほとんどなく、官能小説などに見られる程度である。

6 しょうゆ顔(しょうゆがお)
あっさりとした日本的な顔のことで、切れ長の目、鼻筋が通り、顔全体が細くて小さいといった特徴は涼しげだが平凡でもある。1980年代後半以降のアイドルに多い顔で2005年現在も人気がある。しょうゆ顔という言葉は1987年から女性が男性の顔を評するのに使い始め、1988年には『ソース顔』と共に流行語大賞の"流行語部門・大衆賞"を受賞している。このときしょうゆ顔の代表として受賞したのは少年隊の東山紀之である。他に木村拓哉、風間トオル、巨人軍の清原和博などがしょうゆ顔にあたる。
当時、しょうゆ顔・ソース顔以外にも『マヨネーズ顔』『ケチャップ顔』『みそ顔』など様々なものがあったが、この二つだけが広く普及した。

7 ディスる
軽蔑し、罵り・けなすこと。
ディスるとは英語で「不~・非~」といった否定形にする接尾辞“dis”に動詞化する接尾辞「る」つけたもの(無礼・軽蔑という意味のdisrespectからきたという説もある)で、Hip-Hopで相手を貶す(けなす)行為をいう(Hip-Hopの本場アメリカではむしろディスることから生まれた音楽性という見方もある)。

8 てれこ
てれことは、互い違い・食い違い・あべこべのこと。
テレコとは、(カセット)テープレコーダーの略。
てれこの語源は「人の手(て)を入れて交互(こうご)にする」の略という説が濃厚と言われている。

9 バンギャ
ヴィジュアル系バンドが好きな女性のこと。
ヴィジュアル系(英語Visual)=視覺系

10 タヒる
死ぬ。絶望的。非常に疲れていること。
タヒるとは漢字の『死』を分解したもの(『歹(かばね偏、または、いちた偏・がつ編という)』の上部の横棒は端折られている)に、動詞化する接尾語『る』を付けたもの。
タヒるの使用例
店長が後ろに居ると知らず、悪口言ってしまった~。タヒる~。①(死ぬほど)絶望的な状況になる
一昨日からバイトと飲む会で全然寝てなくてタヒった。②(死ぬほど)疲れた

11 とりま
「とりあえず、まあ」の略。
ギャルの会話では下記使用例のように副詞として使用されていたが、普及する中で「とりま日記」「とりまプロフ」といった形容詞としても使われるようになる。

12 しこしこ
男性の自慰(マスターベーション)。地道に続ける様。食感を表す言葉。
[1] シコシコとは男性の自慰(マスターベーション)を表す擬態語である。これに動詞化する接尾語「る」を付けた「しこる」での使用も多い。
[2] しこしことは勉強や内職などを地道に続ける様をいい、そうした態度を多少侮蔑したニュアンスで使う。1969年に学生の間で使われる新語としてメディアが紹介し、広く普及。現在、一般的にはこの意味での使用が多い。
[3] しこしことは表面に弾力があり、芯に歯ごたえがある食感(人・地域によって若干の違いあり)を表す言葉で、主にうどんなど麺類に使われる。

13 間男(まおとこ)
夫のある女性が他の男性と関係をもつこと。またはその男性のこと。
読みは「まおとこ」以外に「まお」とも読む。

14 どや顔(どやがお)
得意気な顔のこと。
どや顔の『どや』とは関西方面で「どうだ?」という意味で使われる方言。語尾をあげて「どや?」と聞くこの言葉、何かが完成したり、うまくいったときなど、「どうだ?」の後に「すごいだろう?」という意を含んで用いることが多い。

15 青姦(あおかん)
野外での性行為や野外売春のこと。
青姦の「青」は野外を意味する『青天井』の略、「姦」は不正な男女の交わりを意味する『姦淫』の略である。つまり、青姦とは野外での性行為や野外での売春を意味する。

16 花金(はなきん)
金曜日の夜に遊ぶこと。
花金とは「花の金曜日」の略で、金曜日の晩に遊んで(飲み歩いて)楽しむことを意味する。これは週休二日制の導入により、土曜休日の企業が増えたことで、休日前の金曜の晩は遊びまわる風潮が出来たことから生まれた言葉である。

17 オシャンティー
オシャレなこと。
オシャンティーとはおオシャレをスタイリッシュにした言葉。意味自体はお洒落と同意である。ゆとり語(註参照)のひとつとされている。
註)ゆとり語とは、略語やラ抜き言葉。「おまぇ」「ぅち」といった小文字を多用したものや言葉を耳で聞いたまま表記するものなど、ゆとり世代(ゆとり教育世代)の若者が使う独特な言い回しや表記のこと。

18 ケツ持ち(けつもち)
問題処理のために動く組織や人のこと。

19 フルボッコ
徹底的に殴りつける様を表す言葉。
フルとはフルパワーの略で「力の限り」「全力で」といった意味になる。ボッコはひどく殴りつける様を表すボコボコの語感を強めたボッコボコの略である。つまり、フルボッコで力の限り殴りつける様=徹底的に殴りつける様を表す。

20 アラフォー
40歳前後である女性のこと。
アラウンドフォーティー(around 40)の略で、40歳前後(35~44歳)の女性を意味し、アラフォー世代ともいう。

by 日本語俗語辞書